こころん

メンタル疾患を持っていても、心豊かな生活を目指して

想いは伝播する

今までの人生で、酷く辛い経験をしたことがない、という人は少ないと思います。近しい人が、過去の辛かった経験を話してくれた時、その時の気持ちを想像して「それは辛かったね。」と言っても、言葉が軽すぎるだろうなと思って、何も言えないこともあります。「誰も私(僕)の気持ちをわかってくれない。」という人もいますが、よほど似た経験をしない限り、相手の気持ちなんてわからないのかもしれないな、とため息混じりに思ったりします。

ところで、言葉にはしなくても伝わってくる感情もあります。あ、今、イラっとしたな、とか、喜んでいるな、とか。伝わってしまうから人間関係は難しいとも言えますが、だからこそ、なるべく良い精神状態にもっていきたいと、常々努力はしているつもりです。

自分の気持ちをわかって欲しいから、相手の気持ちを分かりたいから、と色々話してはみても、心の底にある思いは言葉にできない、ということもあります。肝心なことって、結構言えません、照れるし。

わかり合うために一番邪魔になるのは、実は話す言葉かも、と時々思います。言葉の向こうにある、相手の思いを汲み取って、その人の存在を受け入れるという行為は、頭ではなく心でするものだから。

目には見えない心を使い、相手を受容する時、それは相手にも伝わるものだと思うのです。

なんだか最近うまくいかないなぁ、という時、ちょっと立ち止まり、まずは自分から人を受容しようと思う今日この頃です。